私が営業職を志望したのは、ある会社のインターンで営業の方に同行させてもらったことがきっかけです。その方がお客様とすごく楽しそうに話していたのが衝撃的でした。営業は売ってなんぼの厳しい世界だと思っていたのですが「営業ってむしろ楽しそうかも」と感じたんです。実際に今も、ある意味営業らしくない仕事にも携わっていて、日々楽しく働けています。
シヤチハタは当時としては珍しく女性営業の募集にも力を入れていて、純粋に興味を持ちました。面接ですごく丁寧に対応してもらえたことで、会社内の雰囲気のよさを感じられたことも入社の決め手のひとつです。会社と自分の相性は実際に行ってみないとわからないので、一緒に働く社員さんや職場環境を事前に知ることは大事だと思います。

もう1つのメインの仕事が「文具女子博」です。文具メーカーが一堂に会する、文具のイベントです。私はこれに出す商品選びから事務作業、運営などすべての工程に携わっています。
文具女子博の特徴は、エンドユーザーの反応が間近で見られることです。ここで反応がよかった商品は店舗さんからの引き合いが増えることもよくあるのです。なので、できるだけ目新しい商品を出すことを心がけています。たとえば以前は、見た目がハンコみたいなリップクリームを出し、話題になりました。これは企画にも少し関わっていたので嬉しかったです。また、開催翌月に新商品が出る話を社内で聞いたら「なんとか今月に間に合いませんか」と、イベントに出したいとお願いすることもあるほど、力を入れています。

文具女子博が盛り上がっていることもそうですが、これからのシヤチハタは今以上に女性の視点も必要になると思います。女性向け文具を作るにも売るにも、そこにより共感できる女性はもっといたほうがいいはずです。それに、男性だけでなく女性の視点が増えることで、新しい化学変化が起きやすい環境になると思います。
そのためにもまずは私が活躍する、しかも「長く」活躍することをめざしたいです。仕事を続けていくうえで、女性はどうしても出産や育児などを考えなければいけません。シヤチハタにはそれらを経験して復職している方もいますし、私も続くことができればいいなと思います。女性も働きやすい環境、制度は整っている会社なので、もし迷っている女性がいればぜひ1歩踏み出してみてほしいです。女性、そして若い方ならではの感性は、必ず会社に必要とされます。